嗨〜!大家好,我是新田岳(ハ〜イ!皆さんこんにちは、新田岳です)。
僕が移住前から気になっていた場所である彩虹眷村(レインボー・ビレッジ)ともうひとつ、実際に訪れることを楽しみにしていた場所があります。1955年、台湾において初めて設立されたキリスト系の私立大学である東海大学(Tunghai University)内にある《路思義教堂(The Luce Chapel/ルース教会)》です。
路思義教堂とは
東海大学全体の中心に位置する路思義教堂は、大学自体のシンボルであると同時に、台中市の代表的なランドマークのひとつにもなっています。その独特なデザインの教堂は、市内のいたる所に配置されている台中市観光マップであったり、ラッピングバスや停留所のデザインでもその姿を見ることができます。
アメリカのニュース雑誌《TIME》や同・グラフ雑誌《LIFE》の創設者であるヘンリー・R・ルース(亨利路思義/Henry R. Luce)氏が牧師であった彼の父親を追悼するために寄付をし、ルーヴル美術館のガラスピラミッドも手掛けた世界的に有名な建築家であるイオ・ミン・ペイ(貝聿銘/Ieoh Ming Pei)氏によって設計、建設されました。柱や梁は一切使用されず、コンクルート製の緩やかなカーブを描く屋根そのものが教堂自体を支えています。
2年間の改修を経て
僕が台中市で住み始めたのは2022年4月1日からでしたが、当時はコロナ禍でピリピリとした緊張感が漂っており、教育機関である大学にも一般人は入ることが禁止されていました。同年10月より台湾の中央流行疫情指揮センター(CECC)によって水際対策が段階的に緩和され、屋外のマスク着用義務が撤廃された同年12月には「そろそろ東海大学へも行けるかな?」と思っていた矢先、今度は長年の風雨による侵食によって傷んだ路思義教堂の修復プロジェクトが開始され、再開時期を待つこと2年──。2024年9月26日に同教会内で再開式典が開催されたことを知り、晴天に恵まれた先日、バスに乗り東海大学へと向かいました!
(左上から:教堂の裏手より/菱形のタイルが敷き詰められて表面/内部/東大行政中心/大学構内)
20数年ぶりに感じる学舎の風
一部のエリアが一般人に解放されているとはいえ教育機関であることに変わりはなく、ワクワクしつつも「本当に入っても大丈夫?」と正門前では少し緊張気味だったのですが……、いざ入ってみれば自由で若いエネルギーに満ちた学舎という場に懐かしさを覚えながら、いつしかそんな緊張も解れ、教堂を観た後は学内を少し散策させていただきました。
設立当時は文学部と理学部の2学部しかなかったそうですが、2024年の現在では、9学部・34学科を擁する総合大学へと拡充している東海大学。文理大道と呼ばれる通りの両側に建てられた、幾つもの歴史的な建築デザインの校舎に目が行きます。その中には、美術や景観、工業デザイン、音楽、建築を学ぶことができる《創意設計暨・藝術學院(創意デザイン・芸術学部:2006年設立)》もあり、僕自身も総合大学の芸術学部出身者であるため(世代が大きく異なりますが、その点も含めて:汗)どんなことを学んでいるのか気になってしまいました。(笑)
文化景観になっているキャンパス
自身が通っていた大学も含め、日本にある大学の雰囲気とは全然違うなと思っていましたが、それもそのハズ!2021年1月に大学が文化資産(文化景観)となっているのです。教堂の周囲を一周しただけでしたが、緑に囲まれ、適度な勾配と秋らしい涼やかな風が吹く中での散策は大変気持ちの良い時間でした♪
今回、僕がお邪魔したのは一校というエリアでしたが、隣接する二校という牧場を含むエリアもあり、歴史と広大な自然に溢れた環境で学ぶことのできる学生さんたちが羨ましくなりました。讃(いいね)!
それでは、今日はこの辺で。
謝謝大家、掰掰〜!(皆さん、有難うございます。バイバ〜イ!)