台湾生活

台湾の水と

  嗨〜!大家好,我是新田岳(ハ〜イ!皆さんこんにちは、新田岳です)。
2024年10月18日、キュービックフェイスがお届けするポッドキャスト番組《巧比飛思RADIO(チャオビフェイス・ラジオ)》の第3回目の配信が開始されました。今回は台湾の水について、そして水に関する僕の宝物についてお話ししています。JOURNALと一緒に、ポッドキャストも併せてお楽しみいただけたら幸いです。

水道水は絶対飲んではダメ

  僕が台湾に初めて訪れた時、そして今でも「水道水は絶対飲んではダメ」と言われています。旅行中であればホテルに備え付けられたものかコンビニエンスストアのペットボトルを購入しても良いのですが、日常生活において、特に在宅での仕事であったり料理をするとなると、そうそう買いに出てもいられません。
「水道水をそのまま飲むことができない」とは言われながらも飲用水の基準には合格している、と言われる台湾の水が本当に飲用できないの?としばらく不思議に思っていました。

  その理由は2つあります。
まず第1の理由は、水道水に問題はなくとも、浄水施設から蛇口に到達するまでに通る水道管、ビルや家屋に設置された貯水タンクに問題があるところ(全ての施設がそうだとは言えません)があるため。第2の理由は、水の硬度(硬さ)が日本と違うためです。台湾では、地域の水質や浄水システムによって軟水・硬水・超硬水に分けられますが、硬度が上がるほど、水に含まれるカルシウムやマグネシウムの量が多くなり、マグネシウムは下剤作用があるため、人によってはお腹を壊す原因となってしまいます。

我が家では浄水器を使用しています

  移住してすぐの頃、「本当に飲めないかな?」と数日飲用してみたのですが、体調に変化がなかったためそのまま飲み続けようかと思ったこともありましたが……、誰に話しても目を丸くされるので止めました。(苦笑)
以来、国際的なメーカーの浄水器を購入し使用していますが、パッケージに《台湾水質専用》とのシールを見つけた時は他の国で販売されているフィルターの仕様とどこがどう違うのか?と気になったものです。正確なところは不明ですが、ミネラル分の除去に特化した仕様なのでは?と個人的には考えています。

台湾の水

暮らしに溶け込む意匠美・機能美を魅せる、僕の宝物

  コーヒー好きになり、フレンチプレスを経てコーヒーをドリップし始めたころはホーロー製のコーヒーポットを使いお湯を沸かしていたのですが、ある時、テレビ番組で玉川堂さんが紹介されたことをキッカケに「自分の手元において普段使いを楽しみたい」と思い、東京を離れる数日前にGINZA SIXにある銀座店さんに向かいました。

  1816年、江戸時代後期に創業された新潟県は燕市に本店を構える〈玉川堂(ぎょくせんどう)〉さん。職人さんが数種類の金槌を使い少しずつ銅を打ち叩き、縮め丸めていく鎚起(ついき)と呼ばれる技術から生まれる意匠、そして機能性を持ちながらも日本らしい美しさを際立たせている持ち手に巻かれている天然の蔓(つる)に惚れ、《いぶし銀》と呼ばれる落ち着いたグレーの色合いのポットとドリッパーをいただきました。

  日本でも使っていましたが、ここ台湾は台中の硬水を円やかな口当たりに変え、今は大好きな台湾茶を淹れる際にも使っています。手入れを欠かさず吹いていると、艶が出てきて少しずつその表情が変わってくる──、とのこと。玉川堂さんのコーヒーポットとドリッパーは、普段使いを一生楽しむことのできる宝物となりました。



それでは、今日はこの辺で。
謝謝大家、掰掰〜!(皆さん、有難うございます。バイバ〜イ!)

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