嗨〜!大家好,我是新田岳(ハ〜イ!皆さんこんにちは、新田岳です)。
以前、弊社・台灣辦事處に招き猫をお迎えしたことをJOURNALに書きましたが、日本(福岡)の本店には、東京に法人を設立をした頃から見守ってくれている、招き猫ならぬ《鯛猫》がいます。
鯛に乗る寄り添う猫たち
左右どちらか、もしくは両方の腕を上げている招き猫は日本や台湾で目にしますが、鯛に乗っている寄り添う猫はあまり見かけませんよね。
この鯛猫は、東京は吉祥寺にある民芸品店さんでいただいた、工人・佐藤明彦さんが手掛けられた《堤人形(つつみにんぎょう)》です。堤人形とは、宮城県は仙台の北端に位置する、茶屋町の堤を中心とする地域で作られた伝統工芸品の土人形です。
弊社に置かれている鯛猫は、縁起の良い鮮やかな朱に彩られた鯉の上に、黒猫(魔除けや厄除け、商売繁盛の象徴)と白猫(開運招福の象徴)の二匹が寄り添っていることから、福に寄り添い、良縁に恵まれるという縁起物です。また、この二匹の猫たちが寄り添う意匠以外にも、別々の白猫もしくは黒猫が鯛を咥えているものもあるようです。
この非常に愛らしい表情を生み出している佐藤明彦さんは、《京陶人形》と呼ばれる京都の素焼き人形を造られる方の元で学ばれた後に仙台へ戻られ制作を続けられている方で、2012年に《丸土鈴》という土人形でグッドデザイン賞を受賞されていらっしゃいます。
北の堤、西の伏見、南の博多
わが町・博多にも日本三大土人形の一つである伝統工芸《博多人形》があり、友人の自宅隣に人形に彩色を施す工房があったり、職人が一つひとつ丁寧に手作りをする猿面を自宅玄関に飾っていたりと、幼い頃より非常に身近な存在でした。
太宰府天満宮の鷽かえ神事で授与される木鷽、博多人形工房〈中村人形〉の干支鈴
台湾へ移住する年の1月7日、福岡県太宰府市は太宰府天満宮にて催された《鷽(うそ)かえ神事》で授与される《木鷽》と一緒にいただいたのが、博多人形工房〈中村人形〉の干支鈴(寅)でした。
中村人形さんは「人の祈りに形を与える仕事」を理念とし、伝統工芸品から博多祇園山笠、そして現代アートまで多くの作品を手掛けられていらっしゃいます。ウェブサイトのデザインも非常にユニークですね!
ユニークといえば、鷽が木にとまっている様子を表現したという木鷽の意匠だけでなく、「前年に知らず知らずのうちについた全ての嘘(ウソ)を天神さまの誠の心に取り替える」という、鳥の“鷽”と人が発する“嘘”とを掛けたアイデアも大変素晴らしいと思います。凄かね、良かねぇ〜〜!(笑)
それでは、今日はこの辺で。
謝謝大家、掰掰〜!(皆さん、有難うございます。バイバ〜イ!)