ユエさんの台湾食べある記

一日一步麵包工作室

  嗨〜!大家好,我是新田岳(ハ〜イ!皆さんこんにちは、ユエさんこと新田岳です)。
東京と福岡での在住時に趣味のようにしていたベーカリー巡りを台湾は台中へ移住後も続けたいと、土地勘のないまま歩き回ったり、気の向くままSNSからのオススメを流し見ていたところ、ある日、ふと目に止まったパン屋さんがありました。

どこに、何があるか知らない台湾での生活

  多くの人の舌を楽しませる有名店や新規オープンする店舗が雑誌やムックで度々紹介されている日本。ベーカリー関連のものが発売されると聞けば書店に走り、気になるベーカリーのSNSのアカウントを見つけては、交通機関や自転車を使い買いに走るような日々を送っていました。
  2年前の2022年春、台湾へ移住直後の僕はベーカリーはおろか、生活全般に関して自宅付近や市内のどこに何があるのか全く知りませんでした。ネットで調べるにしても、どんな言葉で検索したら自分が求める対象にヒットするのか(翻訳された言葉が正解かどうか)見当もつかず軽いパニックが続くというようなそんな毎日でした。
僕は幸いにも散歩好きなので、どこかの小説に出てくる刑事のセリフのような“足で調べる”方法で毎日少しずつ情報を得ながら生活を送っていましたが、当然ながら美味しいと思えるベーカリーに巡り会えることは出来ませんでした。(今から考えると、心身共に本当に余裕がなかったのだと思います:笑)

温かみのある写真の数々と、心惹かれる店名

  マンゴーが出始めた、昨年2023年5月の終わりごろ。何となく眺めていたInstagramに現れた 爽やかな薄緑色のマンゴーと瑞々しい黄色のパイナップルのパイ を目にした瞬間、「あ、これすっごく良いな!食べてみたい!」と心を鷲掴みにされました。その素敵なパイを作られていたベーカリーの店名は〈一日一步麵包工作室(イーリーイープー・ミェンパオコンツォシィ)〉さんといいます。
  主となる小麦粉に始まる食材の一点一点に拘り、日々の食卓にならぶ素朴で美味しいパンを提供することを理念に掲げ、長年研鑽を積む職人さん(SNS上では《師傅》と表現されています)と奥様が経営されている〈一日一步麵包工作室〉。夫婦共働きの世帯が多く高温多湿の台湾において、商品となるパンが「食卓に並ぶのはどの時間帯か」や「より健康的に美味しく食べられる」ことを常に考え展開されていらっしゃるそうです。パン生地の発酵時間短縮や防腐を目的とした合成添加物を使わずに、手間と時間をかけて作られる〈一日一步麵包工作室〉さんのパンは、生地や食材本来の味を本当の意味で味わい楽しむことができます。
アイデアと技術を日々アップデートされている真摯な姿勢こそが、店名でもある《一日、一步。(一日一歩)》と知った時、美味しいパンは当然のことながら、お店とご夫婦の大ファンになりました。なんとも素敵ですよね!

一日一步麵包工作室

中文と英語、日本語を織り交ぜながら

  〈一日一步麵包工作室〉さんを知り、ご夫婦と親交を重ねていく中で、お互いの文化や言葉、仕事とプライベート、そしてパン、グラフィックデザインと幅広い分野についてオンライン上でのメッセージであったり、台中市内のレストランで食事を交えながらお話しする機会をいただきます。その場の僕はと言えば、カタコトの中文と英語(一部を日本語で)を駆使しつつですが、お二人ともに僕が話すタイミングに合わせるように受け答えされるので、その姿には有り難さと申し訳なさでいつもイッパイイッパイ!(滝汗)
お二人ともに日本を含む海外への研修や日本語で書かれたパンの資料を読むために勉強されているとのことなので、僕自身も中文学習を続けながら、今後はもっともっとお話しする機会が増えたら良いなと、そんな風に思っています。

それでは、今日はこの辺で。
謝謝大家、掰掰〜!(皆さん、有難うございます。バイバ〜イ!)


■ 一日一步麵包工作室 さん(詳細情報
所在地:台中市西區柳川東路二段35巷21號
営業時間:16:00〜19:00(定休日:月水金土)
公式サイト:
www.instagram.com/a_day_one_step
www.facebook.com/profile.php?id=100069908141178

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