台湾生活

「輪」の有り難み

  哈囉〜!大家好,我是新田岳(ハロ〜!皆さんこんにちは、新田岳です)。
台湾で生活を始めてから、本日、9月17日でちょうど6ヶ月が経過しました!今日はこの半年間の生活を少し振り返ってみようと思います。

望んだ移住ながら、生じた「心の変化」

  僕は台湾での日々の生活の様子を TwitterInstagram といったSNSで発信しています。
フォローいただいている方からは「毎日が楽しそう!」や「面白そうで良いね!」とよく言われます。確かにSNSでは僕が「素敵だな、美味しいな」と感じたモノコトしか載せていません。が、実際にはそうした時だけではありません。
  在英国日本国大使館の精神科顧問医である阿比野 宏 先生が、2021年10月29日に同・ウェブサイトに『海外在住が及ぼす精神的な影響』と題して書かれていますが、僕自身、入境前には思いも寄らなかった心の変化にとても戸惑いました。

これまで住んでいた国を離れることは、
たとえ本人が望むものであっても、心に大きな変化を及ぼします

  このページに書かれている内容は、台湾は台中市内で 〈台湾Talk 日本中国語センター〉 を経営されていらっしゃる南木校長先生のツイートで知り読み、入境前から意識していたつもりだったのですが——。
6ヶ月が経過した今、人生で積み重ねてきた経験や人とのつながりが希薄に感じ、とにかく不安に感じるのです。そのせいか、早々に言語学習を始めなければと頭では考えながらも、実際には新しく興味を持って何かを始めるといった意欲が一切湧いてきませんでした。その間は好きな料理や珈琲、植物に触れるといった既存の趣味のみに集中し、それをただただ楽しむことで、日々の生活における一定のモチベーションを保っていました。

「輪」を象徴する中秋節で

  春節や端午節と並ぶ台湾における代表的な節句のひとつ、旧暦の8月15日にあたる9月10日は《中秋節(ちゅうしゅうせつ)》でした。
日本では《十五夜》や《中秋の名月》といった満月にお供えものをする日ですが、ここ台湾では会社の仲間や友人、あるいは親族一同が集まり輪(団らん)を楽しむ日(期間)となっています。

中秋節

  そんな中、親友が参加するバーベキューに誘ってもらいました。
“全員が初対面”といった集まりに、台湾華語はおろか、英語もロクに話すことが出来ずにコミュニケーションが難しい僕が参加して良いのか?と一瞬辞退しようかとも思いましたが、それを知りながらも誘ってくれる親友や、そして迎えてくれる皆さんに甘え、その時間を楽しもうと思い直し参加させていただきました。
お酒も入り盛り上がるバーベキュー会場で、ひとり緊張する中、たどたどしい英語や翻訳アプリを使用するための時間を要したりと、時折会話の腰を折りながらも皆さんの笑顔や心遣いに振れ、僕にとっては一生の思い出に残る素敵な一日となりました。

月餅をいただきながら

  日本の横浜や神戸にある中華街でも楽しむことの出来る中秋節ですが、忘れてならないのが《月餅(げっぺい)》です。「輪」を象徴する伝統的な丸く平たいお菓子を送り合い、それを均等に切り分け食べ、家族の幸福を祈る のが慣わしだと言います。
僕は今年、人の「輪(繋がり)」の有り難みを改めて知ったような気がしています。台湾ミスタードーナツさんが展開するキャラクターの顔を模した月餅を口にしながら、台湾での生活を楽しむべく、行動や語学勉強に積極的に取り組もうと心新たにするのでした。

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